EXVAST-GFX マニュアル

0. EXVAST-GFX でできること

プロの中継のようなテロップを、かんたんに。

ボタンひとつで、かっこいいテロップ

野球と Football (Soccer) のスコアボード、試合時間、選手紹介、スタメン、得点者。どれもボタンひとつで出したり消したりできます。デザインはテーマを選ぶだけ。プロの中継のようなアニメーションで表示されます。

選手紹介のカードは、10種類のデザイン から選べます。

選手紹介のカードのデザインの例

→ 詳しくは 2. クイックスタート / 3. Controller

そのまま配信

YouTube・Twitch・Facebook など、RTMP に対応した配信サービスに、テロップ入りの映像をそのまま配信できます。

→ 詳しくは 2-4. 配信する / 4-4. RTMP Stream / 5-3. Streaming の設定

そのまま録画

テロップ入りの映像を、MP4 で録画できます。

→ 詳しくは 2-3. 録画する / 4-2. Recording

撮った試合の映像に、あとからテロップを入れて MP4 に

ビデオカメラやスマホで撮っておいた試合の映像にも、あとからテロップを入れられます。できあがるのは、テロップ入りの MP4。編集ソフトはいりません。

  1. Media Controller で、撮った映像を Full (Back)(テロップの後ろ)で再生する
  2. 映像を見ながら、Controller でスコアボードや選手紹介を出す
  3. Output Manager で録画する

編集ソフトで仕上げたい方は、テロップだけを背景が透明なまま 書き出すこともできます(ProRes 4444 の MOV / PNG)。Premiere Pro や DaVinci Resolve で、元の映像の上に重ねるだけです。

→ 詳しくは 9-1. 撮った映像にテロップを入れて MP4 に / 9-2. 編集ソフトで重ねる

いつもの配信ソフトや中継機材へ

EXVAST-GFX のテロップは、いま使っている配信ソフトや中継機材に、そのまま送れます。

送り方 送り先 ポイント
EX-LINK OBS・vMix・ブラウザ 同じネットワークにある 別の PC でも、URL を開くだけでテロップが届きます。OBS や vMix には「ブラウザソース」として入れられます
NDI® OBS・vMix など 背景が透明なまま、ネットワークで送れます
SDI Fill & Key Blackmagic のスイッチャー 放送局と同じ、Fill と Key の2本で送る方式です。Blackmagic の DeckLink / UltraStudio を使います

→ 詳しくは 9-3. EX-LINK / 9-4. NDI® / 9-5. SDI Fill & Key

2つの送り先に、それぞれのレイアウトで

テロップの位置と大きさを、Output 1 と Output 2 の2通り持てます。中身(点数や選手名)は同じまま、送り先ごとに置き場所だけを変えられます。たとえば、EX-LINK で送る OBS には Output 1、SDI Fill & Key で送るスイッチャーには Output 2、という使い方ができます。

→ 詳しくは 10-2. Output 1 / Output 2

テロップの位置も、操作のキーも、自分好みに

→ 詳しくは 10-1. Layout Editor / 10-3. Keyboard Shortcuts

プランによって、使える機能が変わります

→ 1-5. プランの違い


1. はじめに

1-1. 動作環境

このマニュアルは、Mac の画面で説明しています。Windows 版では、⌘ を Ctrl と読み替えてください。

画面とボタンの名前は、アプリの言語を English (US) にした状態で説明しています。アプリの言語は Preferences → General → Language で変えられます。

1-2. インストール

ダウンロードページからダウンロードして、インストールしてください。初めて開いた時に利用規約が出ます。一番下までスクロールすると Agree & Continue が押せるようになるので、読んだら押してください。利用規約が新しくなった時も、次に開いた時に一度だけ出ます。

利用規約の画面(一番下までスクロールすると Agree & Continue が押せるようになります)

新しい版のお知らせ: アプリを開いた時に新しい版が出ていると、お知らせが出ます。Download を押すとダウンロードページが開くので、新しい版をダウンロードして、アプリを入れ替えてください。Later を押すと、その版のお知らせは次から出ません(大事な直しを含む版の時は、毎回お知らせします)。

他社のソフトウェアのライセンス: EXVAST-GFX に含まれる他社のソフトウェアのライセンスは、Third-Party Licenses で見られます。アプリの中(Exvast-GFX.app/Contents/Resources/third_party_notices)にも同じものが入っています。

1-3. ランチャー(最初の画面)

アプリを開くと、まずランチャーが表示されます。ここで、使う競技とプランを選びます。

ランチャー

ボタン 押すと
PRO Version PRO プランで起動します
LITE Version LITE プランで起動します
Try PRO (Free) / Try LITE (Free) 無料お試しで起動します(1-6 を見てください)
Studio の PRO Version 競技を選ばず、PSD・動画・スポンサーだけで使うモードで起動します

1-4. サインインとプランの購入

  1. ランチャー右上の Sign In を押すと、ブラウザで EXVAST のサイトが開きます。
  2. Google か Apple のアカウントでサインインします。
  3. サインインが終わると、自動でアプリに戻り、右上にあなたの名前(またはメールアドレス)と、その下にご契約のプラン(PRO など)が出ます。

サインインした後のランチャー右上(名前と、ご契約のプラン)

 インターネットにつながっていない時は、このボタンが **オレンジ** になります(前回のサインインの記録で、そのまま使えます)。
  1. プランは、www.exvast.live の Plans & Pricing から購入できます。最新の料金も、こちらでご確認ください。
  2. 解約・カードの変更・領収書と請求書のダウンロードは、www.exvast.live にサインインして、上の Billing & Receipts から行います。領収書と請求書は、開いた画面の 請求履歴 の行を押すとダウンロードできます。

知っておいてほしいこと

1-5. プランの違い

できること LITE PRO STUDIO
スコアボード・試合時間 ✓ ✓ −
チームの色・ロゴ、デザインテーマ ✓ ✓ −
選手名の入力・選手紹介・スタメン表示 − ✓ −
選手の写真・動画を使った演出 − ✓ −
実況・解説者の名前表示 − ✓ −
PSD で作った自分のデザインのテロップ − ✓ ✓
Excel・Google スプレッドシートから選手リストやデータを読み込む − ✓ ✓
スポンサー表示 − ✓ ✓
動画・画像をテロップに重ねる(Media Controller) − ✓ ✓
配信(RTMP)・録画(MP4) ✓ ✓ ✓
背景が透明なままの録画(MOV / PNG) ✓ ✓ ✓
EX-LINK・クロマキー ✓ ✓ ✓
NDI®・SDI Fill & Key − ✓ ✓
Studio モード − ✓ ✓

1-6. 無料お試しの制限

Try PRO (Free) / Try LITE (Free) を使えば、サインインしなくても、すべての操作を試せます。ただし、次の制限があります。


2. クイックスタート — 5分で最初の録画まで

2-1. 起動する

ランチャーで、Football (Soccer) か Baseball の PRO Version を押します。すると、次の3つの画面が開きます。

画面 役割
Controller テロップを操作する画面です。チーム名、点数、表示のボタンなどがあります
Output Manager 仕上がりを見ながら、録画・配信・出力を操作する画面です
Receiver 実際にテロップが映る画面です。外部ディスプレイをつないでいれば、そちらに全画面で表示されます

Controller(左)と Output Manager(右)

最初の1回だけ、「画面収録」を許可してください 初めて競技を起動すると、macOS が「画面収録」の許可を求めてきます。Exvast-GFX をオンにしてから、アプリを開き直してください。許可しないと、プレビュー・録画・配信が真っ黒になります。

👉 画面収録の設定を開く(システム設定 → プライバシーとセキュリティ → 画面収録とシステムオーディオ録音)

画面収録の許可で Exvast-GFX をオンにした所

2-2. チームを決めて、スコアボードを出す

  1. Controller で、ホームとアウェーのチーム名・色・ロゴを入れます。
  2. スコアボードを出すボタンを押します。
    • Football (Soccer): Show Scorebug
    • Baseball: Show / Hide(パッと出す)か Show / Fade(ふわっと出す)
  3. Output Manager の Receiver Preview に、スコアボードが映ります。

Football の TEAM SETTINGS Output Manager のプレビューにスコアボードが出ている所

2-3. 録画する

  1. Output Manager の Recording にある ● REC START を押すと、録画が始まります。止める時も、同じボタンを押します。
  2. 録画したファイルは、最初は ムービー フォルダ(Windows では ビデオ フォルダ)に保存されます。保存先は、Preferences の Recording で変えられます。

Output Manager の Recording

2-4. 配信する

  1. メニューから Preferences を開き、Streaming タブを選びます。
  2. 配信先(たとえば YouTube (RTMPS))を選んで、配信サービスで確認した Stream Key を入れます。
  3. Output Manager の RTMP Stream にある Start Stream を押せば、配信スタートです。

Preferences の Streaming タブ 配信中の RTMP Stream

2-5. カメラの映像を入れる

  1. Preferences の Camera & Audio タブで、使うカメラとマイクを選びます。
  2. Output Manager の Camera Input にある Start Camera を押します。

初めてカメラを使う時は、macOS がカメラとマイクの許可を求めてきます。Exvast-GFX を許可してください。あとから変える時は、こちらから設定を開けます。

👉 カメラの設定を開く / マイクの設定を開く

Preferences の Camera & Audio タブ

2-6. 設定をまとめて保存する(Save Project)


3. Controller(テロップを操作する画面)

Controller は、試合中ずっと使う画面です。左側で 試合の操作、右側で 選手や演出の操作(PRO のみ)をします。

LITE プランでは、右側(選手や演出)と、PRO マークの付いた欄(Data、Team Mapping)は表示されません。

3-1. Football (Soccer) の Controller

Football の Controller(MATCH タブ)

English (UK) を選んでいる時は、一部の表示が少し違います。たとえば ROSTER は LINEUP、Final は Full Time、OT 1st は ET 1st、Bench は Substitutes と表示されます。

MATCH タブ(試合中に使う)

得点とタイマー(いちばん上)

ボタン 押すと
GOAL! 1点入って、ゴールの演出 が出ます。得点した時間は、GOAL LOG に自動で残ります
+ / − 点数だけを直します(演出は出ません)。− を押すと、GOAL LOG の最後の1件も消えます
START TIMER 試合時間のタイマーを動かします。もう一度押すと止まります
TIME SET 分(MM)と秒(SS)を入れて SET を押すと、タイマーの時間を合わせられます
Add アディショナルタイム(分)を入れて、OFF / ON で表示します

得点とタイマー

Match Controls

MATCHUP & STATS GRAPHIC

PENALTY SHOOTOUT(PK 戦)

Data(PRO)

SETTINGS タブ(試合の前に設定する)

欄 設定すること
TEAM SETTINGS ホームとアウェーの、チーム名(Name)、略称(Short Name)、色(Color)、ストライプ(Stripe Pattern)、ロゴ(Upload Logo)
MATCH CONFIG 前後半の長さ(HALF LENGTH)と、延長の長さ(ET LENGTH)。単位は分です
DESIGN THEME テロップのデザイン
DANGER ZONE ALL RESET を押すと、点数・タイマー・名前がすべて消えます(確認が出ます)

Football の SETTINGS タブと、右側の ROSTER タブ

右側(PRO): ROSTER / FORMATION / EVENTS

タブ できること
ROSTER ホームとアウェーの選手(背番号・名前・ポジション)を入れて、SHOW ▶ で選手カードを出します
FORMATION SQUAD SHOWCASE の STARTERS(先発)・BENCH(控え)で、メンバーを演出付きで出します。OPEN FORMATION を押すと、フォーメーションの画面(Formation Utility)が開きます
EVENTS 🎙 COMMENTARY(実況・解説の名前を ON AIR / OFF)、GOAL LOG(得点者の入力)、SUBSTITUTION(選手交代)、CARDS(イエロー / レッドカード)、TEAM STATS(スタッツ)

Formation Utility 右側の EVENTS タブ

GOAL LOG の使い方: GOAL! を押すと、得点した時間が入った行が自動で増えます。そこに背番号を入れると、ROSTER に入れておいた選手の名前が自動で入ります。

3-2. Baseball の Controller

Baseball の Controller(MAIN タブ)

MAIN タブ(試合中に使う)

得点とイニング(いちばん上)

Count

Runners

Output [C]

Line Score Editor

Stats Correction

System

SETTINGS タブ(試合の前に設定する)

欄 設定すること
Team Config ビジターとホームの、チーム名・略称・ロゴ(Logo...)
Game Rules 規定のイニング数(最初は 9)
Clock Settings ピッチクロックの秒数(ランナーがいない時 / いる時)
Display Toggles Show Pitch Count(投球数を出す)、Show Clock(時計を出す)、Swap Matchup Sides(対戦カードの左右を入れ替えて、ホームを左に)、BSO Style(カウントの見た目: 数字かランプ)、Design Theme(Type A〜D の4種類)
Screen Position スコアボードの位置(左上・上の真ん中・右上・左下・下の真ん中・右下)

右側(PRO): Scene Control と Lineup & Player Card

欄 できること
Scene Control 📺 Matchup(対戦カード)、📜 Lineup(スタメン: 両チーム / 先攻 / 後攻)、🛡 Defense(守備位置)、🪑 Bench(ベンチ)、🎙 Comm.(実況・解説)を出します。★ を押すと、選手紹介の画面(Intro Controller)が開きます
Lineup & Player Card 先攻と後攻の打順・選手を入れて、SHOW ▶ で選手カードを出します
MEDIA CONTROL 📂 Media Controller、📋 Table Overlay(PSD)、🎯 Sponsor Display を開きます

Lineup & Player Card と MEDIA CONTROL


4. Output Manager(録画・配信・出力の画面)

Output Manager は、仕上がりを見ながら、録画や配信、ほかのソフトへの送り出しを操作する画面 です。

Output Manager

4-1. Receiver Preview(プレビュー)

録画・配信されるテロップ入りの映像が、そのまま映ります。

4-2. Recording(録画)

4-3. Overlay Rec (Alpha)(テロップだけを透明のまま録画)

4-4. RTMP Stream(配信)

配信中の RTMP Stream

4-5. Camera Input(カメラの映像を入れる)

4-6. EX-LINK(別の PC や OBS・vMix にテロップを送る)

EX-LINK を ON にした所

4-7. NDI® Output(PRO / STUDIO)

4-8. SDI Fill/Key(PRO / STUDIO)


5. Preferences(設定)

メニューの Preferences で開きます。タブは6つあります。

Preferences

5-1. General

5-2. Recording

Recording Settings

項目 設定すること
Save Path 録画の保存先です。... を押してフォルダを選びます。選ばなければ、ムービー フォルダ(Windows では ビデオ フォルダ)に保存されます
Codec H.264 (AVC) はどの機器でも再生しやすく、H.265 (HEVC) は同じ画質でもファイルが小さくなります
Bitrate (Quality) 画質です。10 / 15 / 25 Mbps から選びます。数字が大きいほどきれいで、ファイルも大きくなります

Overlay Recording (Transparent)

5-3. Streaming

項目 設定すること
Stream URL 配信先のアドレスです。▶ YouTube (RTMPS) / YouTube (RTMP) / Twitch / Kick / Facebook のボタンを押せば、自動で入ります
Test Connection 配信先につながるかどうかを試します
Stream Key 配信サービスの管理画面で確認した「ストリームキー」を入れます。人には見せないでください
Bitrate 配信の画質です。2.5 / 4.5 / 6.0 / 8.0 Mbps から、インターネットの上りの速さに合わせて選んでください

Preferences の Streaming タブ

ヒント: Save Project で .exv ファイルに保存する時は、Stream Key を入れるかどうかを選べます。ファイルを人に渡す時は、入れないでください。

5-4. Camera & Audio

項目 設定すること
Camera Input 使うカメラ(USB のキャプチャー機器など)
Microphone Input 使うマイク
NDI Source ネットワーク上の NDI® の映像を、カメラとして使う時に選びます。↻ で探し直します
Capture Frame Rate 取り込むフレームレートです。ふだんは Auto (detect from device) がおすすめです(ほかに 25 / 30 / 50 / 60 fps)

5-5. Outputs

Target Display (Receiver)

Background Color (Chroma Key)

SDI Fill/Key(PRO / STUDIO)

  1. SDI Fill/Key の行の Edit を押して、設定を開きます。
  2. Device で Blackmagic の機器を、Video Format で映像の形式を選びます。形式は、スイッチャーの設定に合わせてください(たとえば 1080p59.94)。
  3. Source で、Output 1 と Output 2 のどちらのレイアウトを送るかを選びます(10-2)。
  4. ● START OUTPUT を押すと、送り出しが始まります。もう一度押すと止まります。

Preferences の Outputs タブ

5-6. Tools


6. Excel・Google スプレッドシートの読み込み(PRO)

チームや選手のデータを Excel や Google スプレッドシートにまとめておけば、試合のたびに1人ずつ入力しなくてすみます。

6-1. シートを用意する

いちばん簡単なのは、テンプレートを使う方法です。 ダウンロードページの Official Templates から Teams & Rosters(Excel)をダウンロードして、チームと選手を入れていくだけです。

TEAMS シートの例 PLAYERS シートの例

6-2. 読み込む(Controller の Data)

Data の欄

6-3. チームを選ぶ(Team Mapping)

7. Studio モードと Table Overlay(PSD・表・文字のテロップ)(PRO / STUDIO)

7-1. Studio モード

ランチャーの Studio で起動すると、スコアボードなどの競技のテロップを使わずに、次の3つだけで番組を作れます。

まだ対応していないスポーツや、式典・イベント・トーク番組などにも使えます。終わる時は ← Back to Launcher を押してください。

Studio Controller

PRO なら、野球や Football (Soccer) の Controller からも、📋 Table Overlay で同じ画面を開けます。

7-2. Table Overlay の画面

画面の上にある Show / Hide で、テロップを出したり消したりします。その左の Output 1 / Output 2 で、どちらの Output の位置と大きさを変えるかを選びます(10-2)。左側には、2つのモードがあります。

モード 使い方
⊞ Table Telop 順位表や成績表など、スプレッドシートの表 をテロップにします
📝 Text Overlay 好きな 文字 を、アニメーション付きのテロップにします

Table Overlay

7-3. Table Telop(表のテロップ)

テンプレートがあります: ダウンロードページの Official Templates から、Custom Data & Standings(順位表・成績などの Excel)をダウンロードできます。

シートの形

読み込み方

見た目

7-4. PSD で自分のデザインを使う

Photoshop で作ったデザインに、Excel(スプレッドシート)の文字やロゴを流し込めます。文字の書体・大きさ・色・揃え方は、Photoshop で決めたとおりに出ます。

サンプルがあります: ダウンロードページの Official Templates から、Baseball Standings と Football Standings(PSD・Excel・ロゴの一式)をダウンロードできます。まずはこれを開いて、レイヤーの名前と Excel のセルの関係を見てみてください。

PSD の作り方

  1. 文字を入れたい所のテキストレイヤーに、Excel のセルの番地 の名前を付けます(たとえば A1、B3)。そのセルの文字が、そこに入ります。
  2. ロゴなどの画像を入れたい所には、四角のレイヤーを作り、名前を IMG_ + セルの番地 にします(たとえば IMG_I3)。そのセルに画像のファイル名(たとえば comets.png)を書くと、四角の中に縦横比を保って出ます。画像は Excel と同じフォルダに置いてください。
  3. それ以外のレイヤーは、まとめて 背景の画像 になります。

Photoshop のレイヤーパネル(テキストレイヤーに A1・B3 などのセルの番地、ロゴの場所に IMG_I3 などの名前を付けた例。BG は背景になります)

Excel の作り方

サンプルの Excel(A〜H 列に順位表、I 列にロゴのファイル名)

読み込んで出す

  1. Table Overlay で Excel を読み込みます。
  2. PSD TEMPLATE の USE PSD を ON にして、Import PSD で PSD を読み込みます。下に、デザインの大きさと、セルとつながったレイヤーの数(たとえば 1920×1080 / 64 linked layer(s))が出ます。
  3. Show で出します。出している間は、ボタンが Hide になります。位置や大きさを変えると、すぐに反映されます。
  4. Photoshop で直した時は ↺ で読み込み直します。いらなくなったデザインは Delete で消せます(確認が出ます)。

PSD のデザインに Excel の文字とロゴが入った例

Football Standings のサンプル(サッカーの順位表)

PSD の文字の見た目を使っている時は、Table Overlay の文字の設定(書体・大きさ・色)は使えません(Text style (font, size, color) comes from the PSD. と出ます)。PSD で使った書体が、その Mac に入っている必要があります。

USE PSD の時は、ページの操作(◀ Prev / Next ▶・Rows / page・Auto-advance)は出ません。PSD の表は1ページだけです。

Excel が「ダウンロード」「書類」「デスクトップ」の中にある時、初めてロゴを出す時に、macOS が「ファイルにアクセスしようとしています」と確認を出します。許可を押してください。ロゴが出ない時は、システム設定 → プライバシーとセキュリティ → ファイルとフォルダ → Exvast-GFX で、そのフォルダをオンにします。

7-5. Text Overlay(文字のテロップ)


8. Media Controller とスポンサー表示(PRO / STUDIO)

8-1. Media Controller(動画や画像を重ねる)

メニューの ⌘4 Media で開きます(Baseball の Controller なら 📂 Media Controller からも開けます)。

Media Controller

Custom Image Overlay(画像: 12枠 × 5ページ)

Video Control(動画: 8枠 × 5ページ)

出し方(画像・動画とも)

出し方 使いどころ
Full(Front) テロップの 前 に出します。オープニング映像や、画面いっぱいの告知に
Full(Back) テロップの 後ろ に出します。撮っておいた試合の映像を流しながら、スコアボードや選手紹介を重ねたい時に(9-1)

位置と大きさを変える(Edit)

動画の枠で Full(Back) を選んでいる所

8-2. スポンサー表示

メニューの ⌘6 Sponsor で開きます(Baseball の Controller なら 🎯 Sponsor Display からも開けます)。

Sponsor Display

SETUP(準備)

LIVE CONTROL(本番)


9. 使い方の例

9-1. 撮った試合の映像にテロップを入れて MP4 に

ビデオカメラやスマホで撮った映像に、編集ソフトなしでテロップを入れる方法です。

  1. Media Controller の Video Control の枠に、撮った試合の動画を入れます。
  2. 出し方を Full(Back)(テロップの後ろ)にします。
  3. Output Manager の ● REC START を押してから、動画を再生します。
  4. 映像を見ながら、Controller でスコアボード・得点・選手紹介などを出していきます。
  5. 終わったら、もう一度 ● REC START を押して録画を止めます。これで、テロップ入りの MP4 のできあがりです。

9-2. 編集ソフトで、映像にテロップを重ねる

Premiere Pro や DaVinci Resolve で仕上げたい時の方法です。

短い場面(ゴールシーンや選手紹介など)

試合全体

9-3. EX-LINK で OBS・vMix に入れる(別の PC でも OK)

  1. Output Manager の EX-LINK を ON にして、出てきた URL を Copy します。
  2. OBS なら、ソース の + から ブラウザ を選んで URL を貼り付け、幅を 1920、高さを 1080 にします。
  3. vMix なら、Add Input から Web Browser を選んで、URL を貼り付けます。
  4. 背景が透明なまま、テロップがカメラの映像の上に重なります。

9-4. NDI® で OBS・vMix に送る(PRO / STUDIO)

  1. Output Manager の NDI Output を ON にします。
  2. vMix なら、Add Input から NDI を選んで、Exvast を選びます。
  3. OBS なら、OBS 用の NDI プラグイン(DistroAV)を入れてから、NDI Source で Exvast を選びます。
  4. 背景が透明なまま、テロップが重なります。

9-5. SDI Fill & Key で Blackmagic のスイッチャーに送る(PRO / STUDIO)

用意するもの

手順

  1. 機器をつないで、Desktop Video を入れます。
  2. Mac で、Desktop Video の動きを許可します(これをしないと、機器が認識されません)。
    • システム設定 → 一般 → ログイン項目と機能拡張 を開きます。
    • アプリのバックグラウンドでのアクティビティ で、Blackmagic Desktop Video をオンにします。
    • 機能拡張 の カメラ機能拡張 と ドライバ機能拡張 の ⓘ を押して、Blackmagic の項目を全部オンにします(Desktop Video 16 では、ドライバ機能拡張に3つあります)。
    • プライバシーとセキュリティ で許可を求められたら、許可 を押して Mac を再起動します。
    • Blackmagic Desktop Video Setup を開いて、機器が表示されれば準備完了です。
    • Desktop Video を入れたり許可したりする前に Exvast を開いていた場合は、Exvast を一度終了して、起動し直してください。
  3. Preferences の Outputs にある SDI Fill/Key で Edit を押し、Device と Video Format を選びます。Video Format は、スイッチャーの設定に合わせてください(たとえば 1080p59.94)。
  4. ● START OUTPUT を押します。
  5. スイッチャー側で、Fill と Key をつないだ入力を、ダウンストリームキー(DSK)などに設定します。ATEM では、キーの設定の Pre Multiplied Key をオンにしてください。

Fill / Key のつなぎ方


10. 自分好みに使う

10-1. Layout Editor(テロップの位置と大きさを変える)

スコアボードや選手紹介などの位置と大きさを、画面の上で動かして決められます。

開き方: メニューの Preferences(⌘,)→ Tools → Open Layout Editor

Layout Editor

使い方

  1. 左の一覧から、動かしたいテロップを選びます。まだ出ていないテロップは、選ぶと自動で表示されます。選手カードや実況は、名前をまだ入れていなくても仮の名前で表示されます。
  2. プレビューの青い枠を ドラッグすると移動、右下の丸いつまみをドラッグすると 大きさが変わります。縦横の比率は変わらないので、ロゴがゆがむことはありません。
  3. Shift を押しながらドラッグすると、横か縦にだけ動きます。X / Y(ピクセル)と Scale (%) に数字を入れて合わせることもできます。

動かせるテロップ

競技 テロップ
Baseball Scoreboard (BSO)、Running Score、Mini Score、Big Score / Final Result、Matchup Card、Lineup(両チーム / 1チーム)、Defense Formation(大 / 小)、Bench、One-Shot (Player Card)、Commentary
Football (Soccer) Scoreboard、Matchup Card、Penalty Shootout、Match Stats、Commentary、One-Shot (Player Card)

10-2. Output 1 / Output 2(送り先ごとにレイアウトを変える)

テロップの位置と大きさを、Output 1 と Output 2 の2通り持てます。点数や選手名などの中身は同じで、置き場所と大きさだけが違います。

Output 2 で送れる送り先

送り先 選び方
EX-LINK Output Manager の EX-LINK にある Output で Output 2 を選び、その URL を使います(4-6)
SDI Fill & Key Preferences の Outputs で、Source を Output 2 にします(5-5)

Output 2 の位置と大きさを決める 画面ごとに、右上などにある Output 1 / Output 2 のボタンで「どちらの位置を変えるか」を切り替えてから、動かします。

画面 変えられるもの
Layout Editor スコアボードや選手紹介など(10-1)。Output 2 を選ぶと Copy from Output 1 が出て、Output 1 の位置をまるごと写せます
Table Overlay Table Telop と Text Overlay の位置と大きさ(7-2)
Media Controller 画像・動画の枠ごとの Edit で、位置と大きさ(8-1)
Sponsor Display スポンサーの位置と大きさ(8-2)。Link: Baseball BSO などで、ほかのテロップにくっつけて出す時は、Output 1 と Output 2 で同じ位置になります

Output 2 を選んだ Layout Editor(右上に Copy from Output 1)

10-3. Keyboard Shortcuts(ボタンにキーを割り当てる)

よく使うボタンに、キーボードのキーを割り当てられます。Stream Deck など、キーを送れる操作機器と組み合わせれば、ボタンひとつでテロップを操作できます。

開き方: メニューの Preferences(⌘,)→ Tools → Open Keyboard Shortcuts Config

Keyboard Shortcuts(Output タブ)

どのボタンか、赤い印で分かります Keyboard Shortcuts の項目にマウスを乗せると、操作画面の中のそのボタンに 赤い印 が付きます。ボタンが画面の外にある時は、そこまで自動で動いて見せてくれます。「この項目は、どのボタンのことだろう?」と迷わずに設定できます。

キーを割り当てる

  1. 上のタブ(Baseball / Football / Output / Media / Table / Sponsor)を選びます。Baseball と Football は、起動している競技のタブだけが表示されます。
  2. 割り当てたい項目の欄をクリックして、使いたいキーを押します。⌘・Ctrl・Alt・Shift と組み合わせることもできます。
  3. 自動で保存されます。

キーが効く時

Stream Deck などで、ボタンひとつで操作する Elgato の Stream Deck のように、ボタンを押すとキーボードのキーを送れる操作機器を使えば、テロップの出し入れ・点数・録画や配信の開始などを、手元のボタンひとつで操作できます。中継の本番中に、マウスで小さなボタンを探す必要がなくなります。

  1. EXVAST-GFX の Keyboard Shortcuts で、操作したいボタンにキーを割り当てます(上の「キーを割り当てる」)。
  2. Stream Deck のアプリで、System の中にある Hotkey を、使いたいボタンにドラッグします。
  3. Hotkey の欄をクリックして、1. で割り当てたのと同じキーを押します。
  4. EXVAST-GFX の画面を前に出した状態で、Stream Deck のボタンを押します。

11. 困った時は

こんな時は ここを確かめてください
プレビュー・録画・配信が真っ黒になる 「画面収録」で Exvast-GFX がオンになっているか確かめて、アプリを開き直してください。👉 画面収録の設定を開く
プレビューだけが止まる・黒くなる Output Manager の ⟳ Reload Preview を押してください
録画できない(Recording folder not found と出る) Preferences の Recording で、保存先のフォルダがあるか確かめてください
録画が始まらない(空き容量の警告が出る) 保存先の空きが 5GB 以上 あるか確かめてください
配信できない(Stream Key not set と出る) Preferences の Streaming で Stream Key を入れてください。Test Connection で、つながるかどうかを試せます
カメラやマイクが出てこない Preferences の Camera & Audio で ↻ Refresh を押してください。それでも出ない時は、カメラ・マイクで Exvast-GFX が許可されているか確かめてください。👉 カメラの設定を開く / マイクの設定を開く
Google スプレッドシートが読み込めない 共有の設定が 「リンクを知っている全員が閲覧可」 になっているか確かめてください
EX-LINK が別の PC で映らない 同じネットワークにつないでいるか、Output Manager で正しいネットワークの URL を選んでいるか確かめてください
NDI や Fill & Key のボタンが「PRO」になっている LITE プランでは使えません。PRO か STUDIO プランでお使いください
いつのまにかサインインが外れた 使えるのは2台までです。3台目でサインインすると、いちばん古い1台のサインインが外れます
オフラインで使っていたら、使えなくなった インターネットにつながないまま 7日 たつと、サインインの確認が必要になります。インターネットにつないで、開き直してください
無料お試しで、録画や配信が止まる 無料お試しでは、録画は 10分、配信は 5分 で止まります

ファイアウォールについて Mac では、ファイアウォールをオンにしていても、ふつうは許可を求められません。macOS は最初から、署名されたアプリを自動で許可する設定になっているためです。EX-LINK や NDI が別の PC から見えない時は、ファイアウォールで Exvast-GFX がブロックされていないか確かめてください。

👉 ネットワークの設定を開く(開いたら ファイアウォール を選んでください)

👉 のリンクは、Mac で読んでいる時だけ使えます。押すと、ブラウザが「システム設定を開きますか?」と聞いてくるので、許可してください。